こんにちは、茶ガラシです。
本日は、面白い茶壷についてお話します。
それは、「お茶を美味しくする茶壷」です。
「そんなものあるわけがないだろぉ」という声が聞こえてきそうですが、
実際体験してしまったのですから仕方ないです。
先日、お客様から「この茶壷を養壷してみる?」と言われ、使ってみたのがきっかけでした。
当店で販売しているの1つである職人茶壷で「呉律均」さんが作った逸品です。
(職人茶壷は、1つ1つ職人さんのオリジナルの為、1品物です。)
(使用し始めて、2日目で既にこの美しさです。育てがいのあるかわいいやつです。)
この茶壷と茶通の鑑定杯(品評鑑)で「SS2 杉林渓高山烏龍茶」を淹れ比べてみました。
条件は、以下の通りです。
予め、沸騰直後の熱湯で茶器全体を充分に温め、茶葉を3gで1分間抽出を3セット。
呉律均茶壷(朱泥)(容量180CC)・・・
杉林渓独特の菖蒲の葉の香りが高く立ちジンジャーリリーの香り、マスカット果実の香りが迫るように立ち昇ります。茶水はトロリとしてまろやか、甘味は強くなり、味わいは深くなりました。渋味や臭みは感じません。口に含むと舌が火傷をしそうなくらい熱いです。
品評鑑(容量150CC)・・・
香りは「呉律均茶壷」より、少し弱め。味わいはさっぱりとしている。渋味も強くなく味も良い。口当たりは火傷をしそうなほどでもない。
茶水の色を比べても歴然とします。
(左が品評鑑で淹れたもの、右が呉律均の茶壷で淹れたもの)
茶水自体が、高温で抽出された為、茶葉が良く開き、よく抽出されています。その為、呉律均の茶壷で淹れたものは、茶水がより深い色合いです。実際、茶水はとてもトロッとしていて、甘く不思議な味わいです。
次に、茶葉を確認して見ますとこれもわかりやすくなっています。
(左が品評鑑で淹れた茶葉で右が呉律均茶壷で淹れた茶葉)
「品評鑑」で淹れた茶葉は下の茶葉が押しつぶされたようになっていることが確認出来ます。
しかし、呉律均の茶壷で淹れた茶葉は全体的に良く開きふっくらとした感じです。
今回、お茶を淹れ比べてみて品評鑑に無く、「呉律均茶壷」に感じたことをまとめてみます。
・茶水を口に含むと「熱い!」と思わず言ってしまうほどの高温が保たれていました。
・高温で抽出される為、茶葉の開きが良く、とても濃厚な茶水が抽出されます。(濃厚なのに渋味が出ません。)
・茶葉が、伸び伸びとゆったり開き、茶葉全体から均質にお茶の味わいが抽出されます。その為、香りに臭みも出ず、味わいも、よりクリアな感じになっていました。
・なぜか、茶水が「トロッ」として、甘味が増しているように感じました。昔から言われる「甘醇(かんじゅん)の水になる」というのは、こういう現象を言うのでしょうか。
・茶水が輝いているようです。(茶ガラシの思い込み?!?)
この後、「LIS1 梨山生茶」も淹れてみたのですが、これも、甘く淹り、「甘ーい梨ジュース」のようなおもむきがありました。
さすがは、マジックポット(通常、茶通では「お茶の味を美味しくする茶壷」をこう呼びます。)の面目躍如といったところですね。
呉律均茶壷畏るべし。。。
(茶通では「リッキーの茶壷」と言われ愛されています。。。)
今日も、お茶が美味しく淹れられた1日でした。。。
茶通広尾店より、
茶ガラシぃ
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