茶ガラシのひとり言 ~お茶を味わう1~

こんにちは、茶ガラシです。

 

最近、「茶ガラシって香りしか評価し無いじゃん。」と言われることが多々あり、少々反省しました。

 

その為、今日はお茶の味わいを重視しお話してみようと思います。

 

私にとって「味わい」を追求していくとたどり着くお茶があります。

LUS1 高山烏龍茶」です。

このお茶は、香り高く、味わいも深くどんな淹れ方をしても美味しく淹れることが出来る、まさに「梅山高山烏龍茶の良さを手軽に感じることが出来る」素晴らしい銘茶でした。

 

しかし、本日この「LUS1 高山烏龍茶」が完売してしまったのです。

(お茶屋さんとしては、「お茶屋みよりに尽きる」事なのですが、茶ガラシとしては「もっと色々な方にこのお茶の良さを知って欲しかった!」という複雑な気持ちが拭えません。)

 

その為、急遽このお茶に代わる銘茶を探そうと思い立ちました。

まず、思いついたのが「LUS1 高山烏龍茶」と同じ村で作られた「SMG1 梅山高山毛茶」でした。

SMG1_茶葉.jpg

 

 

 

え?

「それは、最近紹介した」って?

そうなんです。

最近、10月24日の「茶ガラシのひとり言 ~雨の日のお茶のお話~」で素晴らしい味わいを魅せてくれた、あの「可愛いやつ」です。香りも、味わいも素晴らしかった事を、つい先程のように覚えております。

 

でも、待ってください。

 

今回のテーマは「お茶を味わう」です。

台湾茶にとって「お茶の香り」とは、とても重要なファクターの1つなのですが、今回は「味わい」に注目してみたいのです。

 

さて、それでは「SMG1 梅山高山毛茶」を淹れてみたいと思います。

お茶の抽出条件としては、いつものごとくなのですが、

・高温で茶器を温めて、抽出する。

・蓋碗で淹れる。

・3gの茶葉を使用する。

あ、因みに3gの茶葉はこのくらいです。

SMG1_3gの茶葉.jpg

 

 

 

抽出時間は、

1煎目・・・1分間

2煎目・・・3分間

3煎目・・・6分間

4煎目・・・10分間

5煎目・・・20分間

の合わせて40分間抽出をしてみます。

 

え?長いって?

 

いやいや、味わいといったら「長時間抽出」でしょう?

それに先日このお茶を淹れた時、かなり強い味がしました。

その為、「耐泡性」※に関してはかなりあるであろう事が予想されます。

(※「耐泡性」・・・耐泡性とは、お茶を淹れる時にお茶の香りと味わいを表す尺度です。「耐泡性の高い茶葉」と言えば、何煎も何煎も抽出した場合でも、お茶が力を失わず、香りも味わいも持続する茶葉の事を言います。)

 

1煎目(1分)を確認。

かなり強い辛味と甘味があります。 その為か喉の奥から戻ってくる香りと甘味が強烈です。

ですが、その戻ってくる甘味がトロッとしていて何とも心地良いのです。辛味も舌にピリッと来るのですが、それが渋味をほとんど伴わずあっさりとしていながら長い余韻に思わず陶然となります。

 

2煎目(3分)を確認。

渋味をほとんど感じず、適度な辛味とマスカットや桃の果汁を思わせる甘い味わいが、喉にさらっと入ってお腹にストンと落ちる感じが印象的です。嫌味の無い甘い喉越しが印象的です。

 

3煎目(6分)を確認。

瑞里産の茶葉独特のプラム果汁の様な味わいとジンジャーリリーの花の香りを溶かし込んだような独特の甘味が印象的です。後味はシナモンのように爽やか。マスカットの風味も強く、舌の上で何回も味わいに変化をみせ、様々な香りの集合体が喉の奥から返ってくるのが感じます。それは、一種の味わいの懐深さ故の現象と思われます。

 

この時点で抽出時間が10分間経過しています。ですが、「茶底(茶殻)」からは強烈なマスカットの果実の香りがしています。どうやら、まだまだ余力があるようです。

SMG1茶底2.jpg

 

 

 

4煎目(10分)を確認。

まあるくトロッとした甘い味わいが豊かで辛味もしっかりあります。その為か、喉の奥からマスカットの戻り香がし、それが時間が経つと梅の果実のような酸味の効いた爽やかな味わいに変化します。

 

5煎目(20分)を確認。

当初、やさしい甘さのあるプラムジュースのような味わいがあるのですが、強烈な甘味と辛味を持っています。喉越しはさっぱりとしていながら、茶水はトロッとした濃密な舌触りが心地良いです。

 

 

全般的に、様々な香りと味わいが含まれているのですが、後の煎になる程、冷めた時にシナモンと山椒の香りと味わいの辛さが目立ちます。ただ、それがぜんぜん嫌味ではないのです。様々に変化する味わいはまさに「自然の賜物」。

そして、新芽の小さな茶葉に至るまで、丁寧に折りたたんでやさしく揉み込んでいる林さんの奇跡的なまでの製茶技術の高さとお茶に対する愛情が確かにうかがい知れます。

(新芽の小さな茶葉は柔らかく、崩れ易い為、揉み込みがとても大変です。その為、ほとんどの茶師の方々はしっかりと揉み込もうとはしません。ところが、その「揉み込みの違い」がお茶の良し悪しをハッキリ分けてしまうのです。「良く揉み込んである茶葉」と「あまり揉み込んでいない茶葉」では、「味わいの深さ」、「香りの高さと余韻の持続性」、「耐泡性」がまったく異なる別物であると私は考えています。)

SMG1茶底.jpg

 

 

 

 

 

 

(これは「SMG1 梅山高山毛茶」の茶底(茶殻)です。新芽の葉がしっかり折りたたんで揉み込んである。。。) 

それにしても、、、林さんって凄いな。。。

 

あ、今回、あまりにも「長時間抽出」した「SMG1 梅山高山毛茶」が凄かった為、さらに長い時間をかけて1Lの「水出し用ポット」を使用してこのお茶を明日まで置いて抽出してみようと思い、実行してみました。

 

そこで、出てくるであろう味わいの深さは、明日の結果「お茶を味わう2」をご覧あれ。

 

ということで、今日はここまでと致しとうございます。

 

また明日、皆様お元気で。。。

 

茶通広尾店より、

茶ガラシぃ

 

 

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茶ガラシ
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